モーニングスターで銘柄概要チェック - フィリップモリス

( 写真はフィリップモリスの加熱式タバコのIQOS(アイコス)

先日、米国株に関してはGoogle Financeを使っていると書きましたが、決算や財務情報が読みづらく情報が少ないと思っていました。

Google Financeでポートフォリオの管理

丁度、はちどうきゅうどうさんのブログで「モーニングスターでのポートフォリオ管理」が紹介されていて、「これは便利」と思いましたので、ちょっと触ってみたご紹介です。

モーニングスターを用い、米国個別銘柄の10年リターンを知る方法

 

銘柄概要チェック - フィリップモリス

米国ETFを今年始めた僕は個別銘柄を勉強中・物色中です。先日「加熱式タバコ」の記事を読み、連続増配株「フィリップモリス」に興味が湧きました。

銘柄のチェックにMorning Starのサイトで見てみました。該当ページにはGoogleで「morning star PM」位アバウトでも検索すればページすぐたどりつけます。

 

財務情報

5年分の記載があります。それ以上は月額下記へのサービスに支払いが必要ですが、見やすいですね。

 

減益、減収が続いていますね。

・売上は5年間で8.5%減 (313.8億ドル ➡ 266.9億ドル )

・利益は5年間で9%減(87.5億ドル ➡ 69.5億ドル)

・EPSは5年間で5.17->4.48%

利益率が凄いですね。前年度割が続いていましたが、2015年から2016年はEPSも利益も持ち直しています。2017も増収増益予想になっています。

 

配当

肝心の配当についてです。10年分が一目瞭然で大変便利です。5年平均の増配率(5-Yr Avg)で3.76%ですからいいですね。2014年末は配当利回りが4.76%もありましたが、現在は3.47%まで下がっています。

減収している中で増配となると心配ですが、配当性向(=Payment Ratio)が2016年で98.09%です。2017年は91.59%です。海外だと100%超えている企業は結構あると聞きますが、ちょっと心配です。

 

バリュエーション

PER(Price/Earning)の推移が出ています。2009年が14.87ですが現在は26.52です。数字で見ると現在は割高な印象です。

 

話題の電子タバコは?

気になる電子タバコ情報を確認するのは、日々のニュースを追いつつも、決算上の情報を確認するしかないので、年次報告書ざっと見ました。2016年の決算資料上は「今後のリスクを下げる研究開発投資」として扱われてセグメント売り上げを確立する程ではないです。

下記見ると日本で4月で発売された「IQOS」ですが、フィリップモリスから見れば、日本はパイロットマーケットの扱いですね。製造キャパが問題の中で、2017年1月で加熱式タバコの6.8%のシェアだそうです。「加熱式タバコのコンセプトの理解を求めていく」って、「まだそのレベルかよ。。」と思いました。大きな成長が期待されますが、まだ時間がかかりそうです。

We were particularly pleased by our ongoing progress in commercializing IQOS. This progress was most visible in Japan, where IQOS was rolled out nationally in April. HeatSticks’ national market share reached 4.9% in the fourth quarter and an estimated 6.8% during the final week of January 2017, despite the limits we placed on IQOS device sales in response to HeatSticks’ manufacturing capacity constraints. Based on our initial market intelligence, we developed and deployed an improved commercialization approach focused on adult consumers’ understanding of the heated tobacco concept, commitment to the exclusive use of IQOS and a close follow-up of the overall adult consumers’ conversion journey.

フィリップモリスの2017年年次方向書から引用

 

とりあえずまとめ

モーニングスターは概要チェックには役に立ちそうです。フィリップモリスが決算数字を見れば底を脱した様に見えてその様に扱われている様に見えます。

一方で、再成長できるかは未確定要素もあり、キャッシュは豊富そうですがR&Dも設備投資も必要なのに90%を超える配当性向が気になります。

個別投資としては「時すでに遅し」で勇気がないので今は見送ることにします。HDV(構成の3.98%)にも入っていますので無理せずETF買いに勢をだしたいと思います。

 

 

 

 

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