結構あるので、複利計算の改めて復習です。
ウォーミング・アップ:資産が毎年7%で増えるとすると10年後に幾らになっているか?(複利計算)
これは電卓でも直ぐできますし、Excelだと配列に記載して計算することも多いですね。
べき乗の式なので数式は下記になります。
ExcelやSpreadsheetは「べき乗は ”^”(ハット)もしくは(キャレット)」を使います。Excelでは、
=100*1.07^10
と書きます。
計算すると、10年後には約1.97倍の196万7151円になっています。理解しやすいですね。
悩んだことがあるのが、現在~目標金額から、必要な利回りを求める場合です。
例題2) 現在30歳で500万円あるが60歳で2000万円にするのに必要な平均年利回りはいくらでしょうか?
この場合、少し単純にして、「30年(60歳-30歳)で、資産を4倍(2000万 / 500万)」と考えると、
となります。懐かしい数Ⅱですが、両辺を30乗根すれば、
となります。30年後からリターンを毎年の必要利回りをべき乗根していくイメージですね。単純にExcel上だと下記表現になります。
=4^(1/30)
結果は1.04729で、必要なリターンは4.729%となります。
たまに使うケースでの例題です。
例題3)日経の10年(2008~2018年)の平均年リターン(配当抜き)はいくつか?
日経平均は、
2008年の終値 8,859.56円
2018年の終値 20,014.77円
です。この10年間の平均リターンはいくつでしょうか?
Excelでの式は
= (20014.77/8859.56)^(1/10)
で、1.084910332となり、平均のリターンは8.49%になります。
例題4) VISAは5年前の10月17日に株価は51.25$でした。現在は177.06ドルです。この5年の配当を除いた年平均上昇率はいくつでしょうか?
同じ様に
=(177.08/51.25)^(1/5)
で、1.281で、平均28.1%のリターン(配当含まず)と出てきました。スゴイですね。
慣れれば、サッとでるのですが、始め時間がかかったので記事にしておきました。
ついでですが、「利回り」と「目標リターン」から、必要な年数を求めるを計算してみたいと思います。
例題5)Microsoftの株価を300ドルで購入しました。1000ドルになったら売りたいと思います。Microsoftの年間成長率を15%とし、PERが一定の場合には何年で目標株価に達するでしょうか?
こちらですが、1.15倍でn年かけたら3倍になるので、式は下記になります。
1.15^n = ( 10 ÷ 3 ) 倍
n = Log1.15^(10/3 )
n = Log ( 10/3 ) / Log1.15
で計算すると8.61となります。