S&P500各セクターの年初来の時価総額増減ランキング

今年の相場ですが、コロナにより「影響がない、恩恵を受ける会社は伸びる」「悪い影響を受ける」企業で大きく差が出ています。

改めるとS&P500は時価総額が多きな企業の影響が大きくなっていますので、「年初来の時価総額の変化」から大企業の株価推移に着目してみます。

 

S&P500時価総額について

改めると、FAANG+MSでS&P500で23.8%です

S&P500の年初来の増減について(時価総額ベース)

年初来で「時価総額を増やしたTOP10」

FAANG+MSFTに加えて、Nvidea、Paypal, Netflix, Adobeでほとんどハイテク企業ですね。

今年の相場はこれらを握っていれば指数以上の恩恵を得ました。

 

時価総額を減らした「ワースト10」

金融のJPモルガン、ウェルスファーゴ、エクソンモービルやCVK、航空機関係のボーイング、ユナイテッド・テクノロジー。

エンターテイメントで影響を受けたディズニー等が入っています。

 

セクター毎に一応チェック!

セクター毎に時価総額を見ると下記です。一番大きな「情報技術セクター」は一番小さな「素材セクター」の10倍以上あります。

1.情報技術セクター

年初来+18.28%

上昇銘柄:39 / 下落銘柄: 31

AppleとMSFTで44%です。この株が落ちたらこのセクター落ちます。

セクター内時価総額

情報技術のTOP10を見るとServiceNowや、半導体のAMDがQCOMが入っています。ワースト3はインテル・ADP・IBMです。IBMはやはり高配当ですが人気がないですね。

2.一般消費財

年初来+16.5%

上昇銘柄:19 / 下落銘柄: 42

一般消費財が2位なのですが、実際は下落銘柄割合も多くAmazonの独占が進んでいるだけです。年初にはセクター内でだった3割程度が半分近くを占める様になっています。いつか小売り・IT・エンターテイメントの会社分割の話が出てもおかしくない成長ぶりですね。

 

下記はセクター内の時価総額の増加のTOP5、減少のワースト3ですが、Amazonの時価総額に比べれば僅かです。

3.通信サービス

年初来+5.06%

上昇銘柄:9 / 下落銘柄: 16

1年前はベライゾンとAT&Tで高配当セクターなのですが、Google、FBで半分、AT&Tは時価総額で7番目です。セクターの上昇もこの恩恵です。

時価総額の増減は下記です。AT&T、Disney、Verizonがワースト3という結果です。T-mobileは伸びたのですがね。

NetFlixは伸びているが、Comcastが沈んでいるという構造です。

全セクターをチェックしようかと思いましたけど、大変なのでチェック用に作ったSpreadsheetだけ貼っておきます。

S&P500(年初来セクター)の時価総額ランキング

下記の赤い枠のところに数字を入れると各セクターの数字が出ます。株価は自動更新です。