日経平均の増配率・EPS成長率について(2020年まで)

思い出したので、2020年までの日経平均の増配率・EPS成長率について見ました。

日経プロファイルページに2004年以降のPERと配当率を手元で集計しています。

こちら「指数ベース」で計算しています。日経平均は「指数ベース」です。みなし額面ベースで算出されています。

一方、PERは日経新聞では「時価総額ベース」が使われており、EPSもそこから計算されているケースがあります。

2018年であれば1700円前後とされている数字です日経平均自体が指数換算なのに、そこから時価総額のPERは計算式として計算として誤りですよね。

日経平均のEPSと配当性向(2020年まで)

年次の終値ベースであり、配当・EPSのデータは単純平均でなく指数ベースです。下記は、PERも指数ベース、EPSも指数ベースで算出します。なのでネットで検索するEPSの数字が低いと感じる方もいるかもしれません。(しつこい)

日経銘柄のEPSはコロナで大幅減

2020年は2019年の1235円から972円と、コロナの影響で大きく落ち込みました。

チャイナショックの2015年~2016年前後から、安定しない時代から比べれば、安定した利益と配当を出せる形に変化してきていると感じます。

配当性向が増加

EPSの減に対して配当性向は40%を超えています。企業業績が落ちる中で配当を維持しようと思えば配当性向はあがります。減配企業も多い中、「経営は厳しくとも配当は業績程は下げない」傾向が取れます。

日経平均のEPS成長率と増配率について

日経のEPS成長率

2020年はマイナス大きく

2019年に続いて-21.28%と減りました。コロナ配下で数字的には納得感がありますね。S&P500は-14.92%でした。

前例がない事も多く、2021年がどの程度復活できるかですね。2019年相当に戻るには27%の成長率が必要です。

日経平均の増配率

2年連続減配で-6.32%です。

EPSが-20%ですが、減配率は-6.32%という数字は安定していますね。僕は2019年は28万円程あった日本株配当が25.5万円程になりました。ANA(無配)、日産(無配)、キャノン(減配)

売却しました。

日経平均の過去10年の平均成長率

過去10年の統計はリーマンショックの後~金融緩和の10年になるので、最も良いスコアが出る1つの指標になってしまいますが、2010年~2020年の平均成長率です。

日経平均 EPS(円) 配当(円)
2010 10,228.92 551.42 175.94
2020 27,444.17 972.51 414.41
倍率 2.68 1.76 2.36
平均成長率/増配率 10.37% 5.84% 8.94%

指数、日経平均の伸び(10.37%) と、EPSの伸び(5.84%)にギャップがありますね。

EPS成長率が6%ですが、株価は相場で割高・割安はありますが、同じPERならば6%で成長できる理屈ですので悪くない数字です。S&P500には及びませんが。

こちらが日経プロファイルを参考に利用した数字になります。

終値 EPS(円) 配当性向(%) 配当額(円)
2004 11,488.76 805.10 13.27 106.85
2005 16,111.43 612.37 22.89 140.17
2006 17,225.83 724.38 24.02 173.98
2007 15,307.78 865.82 24.58 212.78
2008 8,859.56 518.41 41.87 217.06
2009 10,546.44 237.11 67.16 159.25
2010 10,228.92 551.42 31.91 175.94
2011 8,455.35 515.26 37.41 192.78
2012 10,395.18 535.28 38.26 204.79
2013 16,291.31 717.36 32.02 229.71
2014 17,450.77 821.99 29.30 240.82
2015 19,033.71 988.76 32.15 317.86
2016 19,114.37 937.44 34.46 323.03
2017 22,764.94 1,189.39 31.77 377.90
2018 20,014.77 1,349.61 33.22 448.33
2019 23,656.62 1,235.33 35.81 442.38
2020 27,444.17 972.51 42.61 414.41

http://high-dividend-yield.info/2019/04/08/sp500growth/