米国以外の株式のパフォーマンスが悪いと感じることがありましたので、ドルベースで各国の株価指数を比較してみました。
比較時期ですが、2008年1月1日から2018年10月8日までとします。
リーマンショックの株価大下落は2008年10月です。それから約10年間になりますので、その前の株高の状況からのパフォーマンスを比較してみたいと思います。
日経のパフォーマンス vs S&P500
黄色がS&P500になります。赤は日経の円ベース、青が日経のドルベースです
2008年1月を1とした場合
S&P500は10年で203%
日経のドルベースでは157%
円ベースでは164%です。
比較時期によりますが、特にアベノミクスが始まってからは日経のパフォーマンスは悪くないと思います。
一応、この期間のS&P500(右軸)と日経(左軸)円ベースです。
ドイツのDAXと日経の比較
ドイツ株式指数のDAXと日経をドルベースと比較してみます。
日経は円ベースで前述の通り157%です。
DAX(ユーロベース)は158%
DAX(ドルベース)は約121%
先進国株の勇であるはずのDAXでさえドルベースでは10年で21%しか株価が上昇していないとの結果です。
特に2015年位からユーロの弱体化が進んでいますのでしょうがないですかね。
現地通貨でも日経とDAXはいい勝負ですので、日本企業は苦しみつつも頑張っていると思います。
英国FTSE100
次は英国FTSE100です。
FTSE100 ドルベースで76.1%
FTSE100 ポンドベースで115.5%
ポンドベースのFTSE100はもっと悲惨ですね。ドルベースではリーマンショックの前の株価から程遠いです。悲惨ですね。
この期間ドル/ポンドは0.5ドル/ポンドから、0.76ドル/ポンドになっていてポンド下落が激しいです。
僕は英国高配当株に投資していますが、選択ミスしているとも言えるので、より謙虚に行かなければいけないですね。
その癖「現物よりも為替の影響を受けないCFD(差益取引)に向いているな、、、ゴニョゴニョ。(´・ω・`)」
と変なことを考え続けています。
EUROSTOXX50
「ユーロ・ストックス50」は欧州の代表的な指数で、僕が知っているだけでも多くの欧州を代表する企業が入っています。
アディタス・アクサ・シーメンス・フィリップス・ユニリーバ・バイエル・ BNPバリパ・BMW・ダイムラー・ドイツテレコム・オレンジ etc etcです。
EUROSTOXX50 ドルベース 0.61
EUROSTOXX50 ユーロベース 0.78
リーマン前が欧州は好調だったとは言え、リーマン前の株価には遠く及びません。
そこを引いても、2015年から見ても日経は伸びる横で、EUROSTOXXはヨコヨコで酷いパフォーマンスです。
実は僕少しETFを持っているんですよ。
いつまで経っても塩漬けからお別れできないで、2%程の配当を貰って放置しています。
豪州 ASX200
オーストラリアの指数であるASX200です。ウェイトのトップ10にADRでも購入できるBHPビリトンやウェストパック銀行も入っています。
現地通貨ベースで100.3%
米ドルベースで80.9%
経済成長率が安定していて、金利も通貨も安定していた豪州ですが株価は意外に伸びていませんでした。
2016年の原油安からようやくまともなパフォーマンスですが、日経よりも悪く中国の影響を受けやすいです。
「先進国株」と一括りにすると勿体ない!
現在はドルが強すぎる状況ですが、
このパフォーマンスの差を見ると、米国・日本以外の「先進国株」に投資する意義を感じなくなります。
「先進国株」というくくり自体がもう時代に合わないのかもしれません。
僕としては米国主体で行くのが良いと再確認しました。先進国高配当ADRも続けますがより注意が必要ですね。
上記の表は、面白いので後日「新興国バージョン」でもチェックしたいと思います。