マネオに期失が増えまくり
マネオファミリーだけでなくマネオ本体でも最近期失が発生しています。1月だけで下記が発生しています。
1月28日 約16憶、不動産事業者C社に、ファンドIDにして60件程度。
1月8日 約2億3000万、不動産事業者U向け、ファンドIDにして6件
僕はちょうどmaneoから全額出金が1月に終わったので振り返ってみます。
maneoがぐらぐらし始めたところを一度脱出した感じがしてますので、maneoのリスクをどう考えていたか?を振り返ってみます。
maneoに投資するリスクをどうみていたか?
いまさらですがリスクをどう考えていたか?を振り返ります。
適切な資金内で融資
ソーシャルレンディング自体が難しい仕組みですので、
僕は上限100万の資金と決め、当時業界最大手だったmaneoに60万円入れていました。全体投資資金の数%です。
上手く行けば資金も増やす予定でしたが、残念ながらそれは起きていません。
今は控え目にSBISLとクラウドクレジットを使っています。
融資先選定でリスクを下げる
業者の名前や財務が、法律に縛られて公開されていないのでブラックボックスに投資するしかありません。これがキツイですよね。
公開されている
・過去の返却実績
・金利
・担保有無・保証有無
・貸出期間
位でリスクを判定して決めるしかありません。
僕は「高すぎる金利は避ける」「保証有」「期間は短目」のものを選択していました。なので金利は相対的に低く5%位です。
ですが「過去の返済実績」が市況やらを見ると、信用できなくなった印象を受けて諦めました。
maneoは業界最大手で信じられても、maneoファミリーには投資しない。
これは僕的には決まっていました。maneoファミリーは「場貸し」なので、資金が少なくともソーシャルレンディングを始めることができます。maneoファミリーとmaneoは、楽天と楽天市場に出店しているお店! なのでリスクを並べること自体しないです。
ですが、そのmaneo自体が今は信じられないのですが、、、
「maneoを止めようと思った理由」
ということで自分なりにリスクを見ていた訳ですが、リスクに対して旨みは感じられず、昨年止めようと思った変化は以下です。
金利の旨みを感じなくなった
前述の様に僕が融資選定する案件は利回りが低めです。例えば5%だと税引き後に4%になります。
僕が始めた2年半前はこれでも許容していました。
最近は、株式でも配当利回り5%もゴロゴロしていますし、税金面でも雑所得より有利です。
米ドルになれば、米国債は3%を超えることもありましたし、大型株でも配当利回り6%を超えているものもあります。
ソーシャルレンディングの貸し出し金利は増加している訳でもなく、以前よりソーシャルレンディングにリスク・プレミアムとしての金利の上乗せを感じなくなりました。
maneoの姿勢に疑問
昨年ランク制度の導入がありました。「好条件の案件への融資には一定以上のステータスが必要」とのことです。
貧乏投資家の負け惜しみにも聞こえますが、気持ち悪かったです。
投資家からすれば、「多く投資しているので、良い物件には優先的に投資させて欲しい」ということだと思います。
借り手から見れば、どの会員ステータスの人が融資しようが、「融資は融資」ですので関係ありません。
maneo側が「融資資金の拡大」「投資家の資金の維持」を狙っている様な煽りにも見え、maneoの融資継続能力の危うさを感じました。
融資先が業者が少ない
以前と比較して「選択できる融資先が少なくなったな。」と思います。
融資先が減って「持ちつ、持たれつ」になると、不渡りが出ると共倒れになるのを恐れて「あいみつを取った融資」みたいのが出るリスクもあります。
不動産業者、パチンコ業界に、太陽光、辺りが高金利でも借りてくれる業界なのかと思っていましたが、融資先も実際に減ったのでしょうね。
下記スナップショットですが、C社、AN社で固められています。
maneoは使ってます。
最近選択肢(会社)が少ないし、100万以上投資してないと投資できない事案とか、遮光心煽り系の運用が出てて嫌な臭いを感じます。
相対的に高金利モノは避ける様にしてます。
— Takayama.O (@takayama70) June 27, 2018
不動産市況の変化も気になる
昨年はスルガ銀行問題もあり、融資の締め付けが出ています。中国の経済懸念もあり、不動産の流動性も下がっている様なニュースも聞きます。
不動産融資の高利貸しを、事業運転資金として回しているケースであれば、市場の流動性が落ち、更に不動産価格が下落することになれば、担保の評価も下がりますし、融資回収ができなくなるリスクは上がっていきます。この辺も気持ち的に後押しされました。
情報開示がわかりづらい
下記、maneoが公開している「返済実績」の表になります。
上記図を見ても、「期失案件」は「返済中案件」として扱われ、統計的に何件期失出ているか?というのがわかりません。
以前は業者毎に融資金額・返済実績が出ていましたが、それもなくなりました。
以前より情報開示が分かりにくくなった印象を受けています。
上記を見ると247憶が「返済中」です。その内1月に約20憶程度は期失となっています。8%位ですね。怖いですね。
2019年1月に無事完了
上記変化を見て「こりゃ、もう止めといた方がよさそう。」と2018年6月頃に撤退を決めました。
その時点で最終償還期限であった2019年3月を超える新規融資をやめました。結局、早期償還もあり2019年1月に完了し、一度全額出金しました。
撤退を決めてから六ヵ月かかったので、ソーシャルレンディングは業者リスクもあるので、自分の融資している案件の「最終償還日」は意識した方が良いですね。
ソーシャルレンディングへの融資は別に止めない
ソーシャルレンディングの仕組みは僕は否定していないですし、むしろ歓迎しています。
ですが、maneoは悪い変化が起きている様に感じて一度様子見にします。
世の中、金利は信用に置き換えられた分が中抜きされている訳ですから、シンプルにハイリスクは高金利であり、それを投資家が選択できれば良い訳です。技術に進化に伴い、早く個人でも企業でも信用情報が誰でも手に入れられて、個人がリスクを判断し、融資できる様な未来を期待しています。