インフラファンドの利回り・NAV倍率・LTVについて

インフラファンドもJ-REITと同一に高利回りですが、不人気で今一つ人気盛り上がりに欠けます。

その分利回りが高く放置されている可能性はあります。

インフラファンドと言っても、実際は太陽光発電設備への投資と売電収入、もしくはその設備の賃貸収入になりますので、

太陽光発電は売買価格が法律に依存していますし、売電価格が下がる中で、将来的な資産規模の増加が期待できませんし、キャピタルゲインが見込みにくいというのが、不人気の理由だと思います。

高配当なので、十分なインカムが得られれば良いという考えでも、将来の投資口価格の下落のリスクが読みづらいので難しいですね。

 

また、いざ投資しようとしても、IR情報を直接見るしかなく敷居が高いとも感じます。

スクリーニングするためにいくつかの指標を比較してみたいと思います。

 

インフラファンドの現在の利回り

2018/5/7のスナップショットです。不人気で5.5%~と高配当ですね。

上場したばかりのエネクス・インフラファンドは8.63%です。収益性を裏付ける情報が少ないので、例え高利回りでも投資するのは怖いですね。

 

(2018.5.6現在)

証券
コード
投資法人 4月26日
投資口
価格(円)
分配金
利回り
(%)
時価総額
(百万円)
9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 101,100 7.12 23,373
9281 タカラレーベン・インフラ投資法人 116,700 5.91 16,172
9283 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 94,800 6.75 11,534
9286 エネクス・インフラ投資法人 86,500 8.63 7,943
9282 いちごグリーンインフラ投資法人 63,900 5.57 6,580
9285 東京インフラ・エネルギー投資法人 97,100 7.08 4,470

 

インフラファンドのNAV

本投資法人のNAVを現在価格をベースに算出してみました。

NAVをリアルタイムの投資口価格で計算しているサイトが見つからず、手計算しないとダメな辺りが、投資家が躊躇するところですね。間違ってたらすいません。

証券
コード
投資法人 4月26日
投資口
価格(円)
NAV倍率
9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 101,100 1.047
9281 タカラレーベン・インフラ投資法人 116,700 1.192
9283 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 94,800 1.276
9286 エネクス・インフラ投資法人 86,500 0.978
9282 いちごグリーンインフラ投資法人 63,900 1.307
9285 東京インフラ・エネルギー投資法人 97,100 1.072

 

高収益の割にはNAVが1超えが当たり前という状況ですね。最近上場以外は若干割高に見えますね。

ですが、インフラファンドの純資産(太陽光設備)ってどう資産評価するのですかね?(疑問)

減価償却費用の割合も大きいので、純資産の増減にもインフラファンドならではの特徴があります。

 

インフラファンドのNOI

スナップショットでNOIをチェックしてみました。

この場合のNOIは、最新の決算の営業利益を純資産で割ったものです。

エネクス・インフラ投資法人は高利回りですが、まだ決算を迎えていない算出ができません。

証券
コード
投資法人 NOI率(営業利益/純資産)% 参照決算期
9281 タカラレーベン・インフラ投資法人 1.89 2018/11
9282 いちごグリーンインフラ投資法人 2.66 2018/6
9283 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 1.37 2019/1
9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 1.38 2018/12
9285 東京インフラ・エネルギー投資法人 1.04 2018/12
9286 エネクス・インフラ投資法人

 

NOI率が1%強から2.6%という結果です。減価償却費が大きいため、営業収益から原価償却を引いて算出するととても小さく見えます。

あまりこの指標は収益性を見るという意味では役に立ちにくいですね。設備の売電価格と経過年数を見るのが良いのですかね?

LTVについて

J-REITと同じく借金して設備を買って、レバレッジを効かせて利回りを上げているので、LTVも計算してみました。

証券
コード
投資法人  LVT(有利子負債率) 参照決算期
9281 タカラレーベン・インフラ投資法人 51.83 2018/11
9282 いちごグリーンインフラ投資法人 46.25 2018/6
9283 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 54.14 2019/1
9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 50.82 2018/12
9285 東京インフラ・エネルギー投資法人 54.5 2018/12
9286 エネクス・インフラ投資法人

 

J-REITと比較してみると高めです。

LTVに逆数を掛ければ、レバレッジを含めた投資口に対しての利回りが出ます。

 

高配当の一部分である太陽光の減価償却費の還元

太陽光は原価償却費用の分配をしています。これは太陽光発電の維持に決められている程の費用がかからないという前提のものです。

インフラファンドは、「利益分配金総額(収益)」と「利益超過分金=減価償却費の投資家還元」として、配布されています。

 

タコ足とも取れますが、減価償却費用分は非課税扱いということになると思いますので、どこかで逃げ切れれば良いかもしれないですね。

減価償却費用をタコ足と考えれば配当性向は下記となります。タカラリーベンだけ優秀ですね。

タカラリーベンだけは事業モデルが事業者に長期契約で賃貸するモデルなので、見え方が違うのかもしれないです。

証券コード 投資法人 配当性向(原価償却費を収益と考えない場合) 参照決算期
9281 タカラレーベン・インフラ投資法人 109.4% 2018/11
9282 いちごグリーンインフラ投資法人 206.53% 2018/6
9283 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 174.82% 2019/1
9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 201.92% 2018/12
9285 東京インフラ・エネルギー投資法人 185.61% 2018/12
9286 エネクス・インフラ投資法人

 

とりあえずまとめ

リスクが見えれば期間限定の投資対象としても悪くないかな?と思っていましたが、いろいろ調べてみたいことが湧いてきました。

時間切れで、NAVや利回りはスナップショットなので、温めずここで出しておきます。

時間がある時に上記から興味の湧いた見てみたいと思います。

 

若干更新タイミングが怪しいですが、NAV・利回りの自動取得版作りました。

インフラファンドのバブルチャート(NAV倍率&利回り)