フィリップモリスの決算メモ

フィリップモリスが2019年4-6月期の決算を発表し、爆上げしてました。

Twitterのタバコ株保有者で話題になっていたので、吊られて決算を読みましたのでメモしておきます。

ちなみに僕はタバコ株はJT・BTI・PMを持っていますが、あまり買い増さない方針です。フィリップモリスは1200ドルしか買っていません。今回ので含み益に戻りました。

 

株価が10%近く上昇

10%近くの上昇ですね。悲壮感漂うタバコ株の中では珍しいですよね。

株価は

 

第二四半期の決算のサマリーです

 

調整後EPSが3.5%の伸び

EPSが15%伸びた!と歓喜しているTwitterをみましたが、為替影響を除くと3.5%ですね。

 

通常のタバコが昨年比で3.6%減

JTが6月の国内出荷本数で見ると11.7%減を記録してます。

その印象が強いのか3.6%減だと小さく見えてしまいます。

 

IQOSの出荷本数が37%増加

「37%といっても元が小さいでしょ!」と想像しました。

JTの場合にはプルームテックの売り上げは詳細は僅かでした。下記Tweetだと国内の総需要の2%程度です。

加熱式タバコの全体出荷本数の10.5%に

こちら地域毎の「タバコ」と「加熱式のタバコ数」の出荷本数です。赤が「加熱式タバコ」です。

まだ全体として小さいですが、東アジア&オセアニアでは、出荷本数の39%が加熱式タバコでした。(支配的なのは日本ですよね)

こちら売上でなく本数ベースです。売り上げベースになると率は上がります。

東アジア&オセアニア地域ではQoQで、加熱タバコの貢献で利益は23.7%の増益という結果でした。

 

加えて中東&アフリカでも出荷の18%が加熱式タバコです。

中東もお金持ちはもう普通のタバコは吸わないのですかね?加熱式タバコの出荷本数は来年はアジアを抜くのではないでしょうか?

 

下記が加熱タバコが赤になります。

地域 加熱式タバコの割合
EU 6.16%
中東&アフリカ 18.53%
東アジア・オセアニア 37.84%
東ヨーロッパ 9.39%
東南アジア 0.00%
南米・カナダ 0.32%
総計 10.49%

 

 

欧州・中東で市民権を得た?加熱式タバコ

下記が2018年と2019年の「加熱式タバコ」の出荷本数です。

全体で37%の伸びですが、マーケット立ち上げ時期ですので欧州・中東で高い伸びを示していますね。

「これは、、、IQOSキテルかもしれない。。」と期待ができます。

 

FDAがIQOSを承認

U.S.で販売が正式に許可されたとあります。加熱式タバコは北米でもPMが販売するのですかね。

アメリカ市場でポジション確立は厳しいと思いますが、FDAが認めるのはポジティブに働きます。

 

2019年のガイドが悪くない。

下記ガイドですが、売上の数字はないですがEPSは年間ベースで9%以上の増益見込みがガイダンスとなっています。

そうなれば来年は再度増配も期待できますね。

 

感想

加熱式タバコの世界的な普及は疑っていたのですが、数字として出てきて驚きました。未来への期待も少し感じられます。

今まで悲観論しかないタバコ株に、今回ガイドが悪くないことと、IQOSの伸びでポジティブに捉えられた結果だと納得しました。

 

残念ながら新タバコの状況はJTとは全く状況が異なりますね。

僕が海外たばこ投資家であれば、JTを売ってPMを買ってもよいかと思いました。