クラウドクレジットでの遅延率80%のカメルーン投資。

最近のコロナウィルスが原因による世界経済の停滞があり、一部投資をしている「クラウドクレジット」がどうなっているか気になりました。

最近の状況だと、クラウドクレジットの様な、新興国を中心とした中小事業者や個人への貸出を考えれば、返済が滞ることは止むを得ない状況かな、と思います。

僕は、返済実績が良いファンド・為替ヘッジが低金利であるものに絞り、投資資金の1%程度を投資をしています。

クラウドクレジットのマーケティングの方から、マンスリーレポートが出てました。

また、4月の実績運用利回りがありました。クラウドクレジットは、2019年、2020年もダウや日経にも圧勝に見えますね!

https://crowdcredit.jp/info/detail/361 から引用

 

現実の運用中ファンドを含めた利回りと乖離のあるレポート

少ない案件にしか投資していないのですが、僕は腹落ちしないんですよね。

これは「実績利回り」なので「償還されたファンド」のみの計算と思われます。

「遅延しているファンド」の「遅延分したファンドの見込み利回り」はカバーされないと思います。違ったら消します。この記事。

 

カメルーン系のファンドの実績を見てみた。

僕は「カメルーンの中小企業ファンド」いうのに2016年に1度投資しています。

当初は2017年1月に償還予定でしたが、最近のレポートだと「追加回収金額はゼロ」ですが、今だに償還されていません! 

もう損失は諦めているんですけど、担保現物資産を売却手続きしているらしいです。この2年ぐらい。。。

下記、遅延が発生した時に書いたレポートです。

クラウドクレジットでマイナスだった話

 

カメルーン案件の遅延率について

レポートに違和感があり、僕みたいな人がどれだけいるのか?と思い、レポートから、クラウドクレジットの過去の「カメルーン投資」のステータスを見てみました。

カメルーン系へのファンド数は2016年から今まで48ファンドです。

  • カメルーン中小企業支援プロジェクト    24本
  • 【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト 16本
  • カメルーン農業支援ファンド 8本

 

下記が「(期日)に償還済」「遅延したが償還済」「遅延」の状態です。

 

現在遅延中のものが8割近くあります!!!

期日通りに償還されたものは48本中6本という低さです。まぁ、アフリカへの投資なんてこんなものなんですかね?

最後に償還されたファンドは2018年3月です。これらの償還されていないファンドは、「実績利回り」の統計には含まれていません。

つまりカメルーン系へのファンドは、去年も今年もクラウドの実績利回りには含まれていません。

コロナ以前の問題ですね。

 

カメルーン案件の予想収益率

下記は3月にレポートされていた遅延中の38本の現時点での予測分配率です。

下記見ると38本中の19本、半分が「20-40」のレンジ、つまり「投資した金額の20%~40%ぐらいしか返ってこない見込み」となっています。

 

全案件がこんな状態ではないと思います。

ですが、遅延実体の統計情報を数字のレポートとして見せずに、この状況で「分散投資すればプラスです」と言うレポートは、ちゃんとリスク判断をして投資したい投資家目線でないな。と思いました。