maneoの始めて1年経ったので運用レビュー。一方で「みんなのクレジットが」業務停止命令

昨年からソーシャルレンディングへの投資を始め、国内はmaneoに60万、クラウドクレジットに40万の予算で、細々と続けています。

maneoが開始して1年経過したので振り返ってみたいと思います。

一方で、出資成立額が急成長していていた「みんなのクレジット」が業務停止中で、ソーシャルレンディングが改めて過渡期でありリスク判断が必要な投資であることを認識しました。

 

maneoの事業者ローンに60万融資

予備資金のキャッシュの一部を数か月~1年強の貸し出しを行い運用しています。

maneoに昨年に20万円で初め、現在60万円程運用をしています。合計7案件に融資し1年で20125円の利金を頂きました。

下記がグラフです。左軸が融資金額で、右軸が頂いている利金です。60万円で年5%~6%で回して、現在で税引きで年間3万円位な期待値です。

デフォルト案件が発生すれば、この前提は崩れますので、リスクへの考え方が重要になります。

 

改めて当初考えていたリスクに対するアップデートです。

ソーシャルレンディング会社の信用リスクは?

maneoは業界一位であるということで選択したのですが、その後も金融庁の指導が入る様な事は出ていません。貸出規模に占める割合も業界の中では高い位置を占めていて当初感じていた以上の不安を感じることはなかったです。

下記、各ソーシャルレンディング会社の融資金額です。maneoが業界第一で続いてSBIソーシャルレンディングが2位の状況が続いています。

CROWDPORTサイトから引用

 

また、maneoの業績ですが、2016年の決算では21億9千万の売り上げに対して約1億9千800万の黒字を出しています。一度黒字化すると業態上は安定しやすいのではないかと思います。

 

一方で「みんなのクレジット」が営業停止処分が発生

ソーシャルレンディング業界全体を見た場合には信頼は落ちています。3月に「みんなのクレジット」は金融庁から営業停止処分を受け営業活動を続けられない中で、満期を迎えたローンの返済遅延が発生しました。詳細は触れませんが、詐欺に近い行為も見受けられヤバそうに見えます。残念ながらX-dayまでカウントダウンしていると思います。

 

「みんなのクレジット」は、過剰なキャッシュバックキャンペーンで資金を集めていました。この資金も会社のキャッシュでなく融資資金の一部が充てられていたことが判明しています。僕は口座を持っていませんが、検討した際に少し調べて、「キャッシュバックが新規ユーザ獲得だけでなく、新規融資獲得のためである」であることや、前社長がインタビューで「AI技術を使って融資判断を」等とビジネスと直近では影響しづらい流行り言葉を並べているインタビュー記事を読んで、信頼に足りないと感じた記憶があります。

(BLOGSの記事:ソーシャルレンディングで新たな社会貢献の仕組みを構築したい~みんなのクレジット代表取締役・白石伸生氏インタビュー~

 

下記スクリーンショットです。ソーシャルレンディングの信頼は暫く更に下火になっていくかと思います。

 

融資先の貸し倒れリスクは?

maneoに関して言えば、発足以来で遅延案件は全融資6236案件中の3件1事業者で発生しています。計800億融資して4534万ですから少ないです。ですが、この案件に融資していた人の返済率はまだ不明です。

(ちなみに僕が持っているハイイールド債券ETFのデフォルト率よりも遥かに良いのですが、事業者ローンの証券化は日本は法律で禁止されているそうです。)

遅延案件は、無担保/無保証案件でしたが、maneo側では別途担保を保有していたという話もあり、思ったよりザルでない印象を受けました。


延 滞 中 案件数 1件 / 件数 3件 / 金額 45,346,694円


 

maneoでは、下記の様に「担保」or「保証」案件があり、無担保の方が金利が良くなっています。

 

融資案件をヘッジするヘッジする手段は少ないですが、可能なリスク緩和策は下記です。

・金利が低くても担保付物件、保証付き物件を選ぶ

・新規事業者を避ける

・リスク分散のために資金を分散して融資する。

 

僕は担保付き物件を主に5-6%位で運用していますが、統計を見ると高金利に行くほど投資額も多いようです。僕はmaneoユーザの中では少額・保守的運用派の様です。

使ってみた感想

 

  • 保証付き案件で4-5%、担保あり5-6%、担保なしで~9%位の程度の利金です。
  • 毎月利金が入る案件が多いので嬉しいです。
  • 保証付き案件は減っていて、すぐ融資枠が満額になる印象です。一方、何かしら常時募集しているので「融資したくても融資案件がない」というストレスは少ないです。
  • 繰り上げの返済が結構あります。例えば、先日「記念キャンペーン」とか銘打ち金利が1%上乗せされていた保証付き案件に融資したら、翌月に全て繰り上げて返済されていました。
  • 利金は20%の源泉徴収されます。こちらは雑所得扱いになります。

 

今後について

複数のソーシャルレンディングの会社が行政指導を受ける中で危機感が足りないのかもしれませんが、maneoは思ったより安定している印象です。

手間とリスクの割にはリターンは微妙なラインですが、暫くは一定金額を回す形での運用を考えています。

資金は短期的には100万位まで増やす可能性もありますが、優先度は低いです。また、株式のポートフォリオが固まってきて、余剰資金の運用が現金のみで問題ないと感じられれば不必要だと思います。また株価が暴落して買い向かう場面では、この資金は株式に向かうことを想定しています。

 

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