Nagacorp(金界控股 HK:3918)はカンボジア・プノンペン唯一のカジノ企業

香港レア銘柄なのですが、売らずに1年所有したので記事にしておきます。

僕は2016年末~2017年に年始に中国二季報を購入して銘柄勉強をしました。その時に記念に何か買おうと思って購入したものです。

購入動機は下記です。至極単純です。

・二季報のオススメ銘柄の1つであった。

・配当が当時6%位と高めであった。

今では、配当等気にせずTencentにしておけばよかったっと思っています。

ナガコープについて

ナガコープ(NagaCorp)中国名で金界控股は、香港に2006年に上場していて、カンボジアで最大のホテル・カジノ、「ナガ・ワールド」を運営を行っている企業です。

カンボジアは国策として外貨獲得のためカジノを推奨していて、現在カンボジアでは約65のカジノが運営されており、多くはベトナムやタイなど、近隣諸国との境界付近にあります。

ナガコープは、カンボジア政府に正式にライセンスされた企業で、「プノンペンから200km圏内で2035年まで独占的なカジノライセンス」を所有しています。

 

「独占的」なので首都プノンペンにあり、他のカジノ企業が入れないところに旨みがある、と思いきや、カンボジア政府がカジノには税法を変えて名指しで課税強化して減収したりと、なかなか予想不可能な動きをします。

 

カンボジアはインバウンド銘柄で旅行者の数を指標として参照されることがあります。

カンボジアへの旅行者は2017年は560万人で、前年度12%増加でプノンペンは21%増加となっています。カンボジアの旅行者は増加傾向にあります。

国別では、中国(22%増)、ベトナム(15%増)、ラオス(9%増)がトップ3です。意外にラオスの伸びで韓国が4位に下がりました。日本は2016年で19万3千人でタイ・USAに次いで7番目で全体の4%。一方、中国は全体の46%を占めるそうです。

 

地図で見るとプノンペンの中心にあるホテル+カジノです。

顧客は主に中国からの旅行客になります。またタイはカジノが禁止されているので、タイの富裕層も来る様です。イメージはやはり中華系ですね。

中華系カジノはどこもそうですが、ギラギラですね。

カジノに投資する。。。?(–;)

ギャンブル企業に投資する、、というのはあんまりスマートな感じがしませんでした。

しかし、香港市場だと「エンターテイメント」のセクターをマカオを中心としカジノ企業がしっかりと構成しています。

成長産業ではありますが、2015年からチャイナショックの後も、マカオのカジノが中国政府の地下銀行の取り締まりが強化等で不振が続いていました。

また、ラオスのカジノ特区は中国資本が大量に入った後、治安悪化で大失敗してゴーストタウン化した話もあります。(参考記事

カンボジア政府と合同で成長してきたナガコープは、ここまでは上手く言ったケースだと思います。

どの位ブラックなのか?と思いましたが、カジノのVIP対応には必ず必要な地下銀行業務がありますが、とある記事で別のシンジゲートが行っていて、決算収益には入っていないという様な記事が書いてありました。真偽はわかりませんが。

 

時価総額について

香港に上場するカジノ企業の一覧が下記です。

米国系のサンズ・チャイナ―を筆頭にしてマカオを主体にカジノを運営する企業です。

最近のニュースだと、これらのほとんどがなんらか日本のカジノの提案をしていますし、メルコリゾートは日本法人を設立しています。

ナガコープは後発ですし、カンボジアのカジノですのでまだ時価総額的には小さい方ですね。日本の地方自治体の提案も僅かです。

 

2017.2.9時点

銘柄(英語) Revenueu PER 配当(%)
澳門博彩/SMJ $40,568,793,034 18.58 3.21
永利澳門/ウィンマカオ $134,576,799,571 70.74 1.62
銀河娯楽/ギャラクシー $267,751,000,426 #N/A
金沙中国/サンズチャイナ $336,299,554,216 30.07 4.78
美高梅中国/MGMチャイナ $82,650,000,000 27.51 1.27
新濠國際發展/メルコリゾート $32,489,746,127 207.6
金界/ナガコープ $29,170,849,599 14.64 4.07

 

売上高/営業利益

下記が売り上げの伸びです。20%程度だった成長率が2016年大きく下がったので株価が下がりましたが、

2017年度末決算は、増資の影響で昨年比で売り上げ高80%、利益39%増という好決算でした。

 

 

配当/配当性向について

購入検討した時は配当性向も高く、配当も6%を超えていました。大きな増資をし実質的な減配になりました。増資もあるので配当性向も引き下げています。

それでも、利回りは2018/2/9時点で配当は4.88%です。

成長企業でも高配当が得られている訳ですが、株価がグロース株扱いで成長が前提になっているのでこの不確実性が高いですね。

2

 

株価について

成長率が落ちたタイミングから株価は下落し、チャイナショックで下落。その上2016年の決算が悪く、増資も重なり株価が大きく下落しています。

2017年中盤から、好決算が続き持ち直しています。底からは倍以上になっています。僕は2016年初めて4.5HK$で少しだけ購入しています。

買ってみて困った!

購入してみた感想は、マイナー株ですので「情報を得るのが厳しい」です。

ここはオーナが大部分の株式を所有するのですが、昨年大量の転換社債を発行し、株価が下落し増資分減配になりました。

英語ならまだしも、中国語でしかソースがないケースもあり、興味を持てても情報を得るのが難しいです。

また、IRの開示がいい加減です。WebPageを見ると関連の情報が2015年から更新されておらず、決算発表すら報道発表後、暫くしてから掲載されます。

香港のマイナー銘柄の会社なんてそんなものかもしれません。日本より酷いと認識しました。

 

マイナーなアジアネタで1人で盛り上がる。

カジノ株は日本にはないので、多様性を楽しむゆとりがあれば面白いですね。

 

アンコールワット以外のカンボジアについて興味がちょっとわく

カンボジアは訪れたことがないので、株を持っているとカンボジアのニュースに触れることがあるので面白いです。

カンボジアへの直接投資は難しいですが、国が経済発展を進めば、この株も間接的にあがるだろうという考え方もできます。カンボジアは負の歴史がありますから、経済発展も隣接のタイ・ベトナム・そしてラオスと比較しても遅れています。また平均年齢が2020年でも25.6歳の見込みでありアジアで最低で若い国で、まだまだ長期的にASEANと共に伸びるあろうと期待しています。

 

日本人の知らないカジノ・リゾート産業を知る

僕はカジノ・リゾートに行ったことがありませんでした。欧州でローカルなカジノに行ったことがありますが、ラスベガスも未経験です。

昨年、家族でマカオに旅行に行くことになり、折角なので最近開発が著しいコタイ地区にあるカジノ・リゾートの「銀河娯楽/ギャラクシーHKG:0027」に宿泊してきました。ホテルはオークラなのにキラッキラでした。(写真)

過剰に豪華で馴染めませんでしたが、日本人にはない価値観を感じることが多かったですね。日本でカジノリゾートを作ってこんなんなったらビックリですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極東ロシアの発展を考える

また、ナガコープはウラジオストクに2019年カジノをオープン予定で投資をしていてホテル・カジノを建設中です。

ウラジオストクはロシアがカジノ特区の1つとして、外国企業の誘致や税制面での優遇措置等がなされていて、多くのカジノ企業が計画をあげています。どの企業も計画が遅れていて上手く言っているとは言い難い状況です。

2016年9月には「東方経済フォーラム」が開催され安倍首相とプーチンが経済協力の為、日露首脳会談を行ったのが記憶に新しいです。カジノにはまだまだ馴染めませんが、僕は極東の経済発展は祈っているので、もう少し日本企業も入る形でインフラが発展して欲しいですよね。

直行便も運航されていて2時間半ですので、観光としていつかは「行ってみたい!」と思える程発展して欲しいです。



コメントを残す