ジュニアNISAを1年半やってみた感想

僕は2018年の1月からジュニアNISAを開始しました。もうすぐ1年半になりますので、実際に利用してみた感想です。

 

ジュニアNISAを始めたきっかけ

僕は「リタイア時のインカムキャッシュフローの確保」を目的に勉強も兼ねて投資し、インカムゲインを増やす投資をしています。

ですが「再投資を考えると税金上不利」なことや「高配当株はトータルパフォーマンスが劣る」といった事実があり、

まだまだ子供にお金がかかる僕としては、

「一定資金はVTIかS&P500の投資信託で手数料・税金上で不利にならない投資をしておくのに良いだろう。」

と思い、その上で「ジュニアNISAに非課税枠なら使わなきゃ損」と思ったのが切っ掛けです。

 

ジュニアNISAの資金は贈与である

続けて改めて感じるのが、ジュニアNISAに資金を入れると、子供への「贈与」扱いになります。

贈与なので僕がリタイアした後の生活費には使えません。

贈与の年間控除枠は年間で110万円ですから、お年玉やら、お小遣いも含めても、一般人が贈与税を気にしないで使える金額として「年間80万円」が設定されています。

出口戦略がめんどい

資産構築中の僕としては、手放しで子供に譲渡するのは正直躊躇してます。下記、僕が考えるジュニアNISAの出口です。

 

案1)18歳の時点で全部売却

利益が出ていれば教育資金等に充てるために売却してしまうという一番あり得るパターンです。

大学に行くのであれば、仮に上限枠400万を投資していても大丈夫ですね。一番あり得るパターンですね。

 

案2)20歳に使い道を合意して口座管理を譲渡。

20歳までロールオーバできるので、通常NISAに切り替える前提で口座管理を子供へ譲渡します。

これが一番ヘルシーですね。子供に「長期投資をする資金」として渡すのが良いと思います。

もしくは「結婚資金か、住宅購入資金」等と使い道を合意して渡すのが良いですね。

 

案3)家族皆で使ってしまう。

この辺になると少しおかしくなりますが、子供が了解すれば、親孝行して貰っても良い訳です。

一部でも良いので、僕的には、高校の卒業旅行で「家族4人で(最後かもしれない)海外旅行」に行ければ幸せですね。金融庁さんごめんなさい。

 

案4)子供から親に贈与バック

これって子供の同意が必要ですが、未成年なら自由にありなんですかね?

親の非課税枠110万円範囲内でも資金を移動することができそうですね。流石にやらないですけど。

 

ジュニアNISAへの投資資金について

家族で年間400万円のNISA枠があるけれど。

どの程度の資金をジュニアNISA(子供への贈与)へ回すか?ということは人それぞれですが、家族4人で親二人、子供二人の、NISA・ジュニアNISAを利用すると合計400万円!になります。

平均的な家庭で年間400万投資に回して、その内160万を子供への贈与前提でまわすのは厳しいですね。

「資産が十分にあって、相続税対策したい!」

みたいな人でないと難しいかなと思いました。

 

なので、ジュニアNISA枠には拘らず、可能な範囲で「毎日積み立て」を選択することにしました。

 

 

年間25万を楽天VTIに

僕は始めに楽天VTIを15万円分購入し、その後、毎日1000円を、子供二人に楽天VTIを積み立てています。

購入可能日だけ購入になるので月に2万円強で、年間25万円/人が続けようと考えているところです。

楽天VTIは下記運用で一応、含み益が出ていますね。

 

優待株を買ってしまった

加えて、オリックスを100株づつ買ってしまいました。

当初は考えてなかった優待目的です。

配当は非課税で引き出せませんが、新規の株式の購入に充てることができます。

始めは「ジュニアNISAで優待なんて、親が勝手に子供の枠使っているだけ!」なんて、「本来の意図と違う」考えていましたが、そんな感覚はなくなりました。

そもそも「ジュニアNISA」の運用管理自体が、親の管理なので、優待があっても親の管理ですね。子供にカタログから選ばせる位で十分です。

 

ジュニアNISA口座を使わない子供名義の株取引は微妙

未成年でも証券口座は開いて親権者が子供の財産管理を目的として取引をすることは可能です。

ですが、親が子供の名義の口座で取引をしていると借名取引になりえます。

 

例えば親が、子供の名義で取引して、利益を出し、それが「源泉徴収なし」「一般口座」であるとします。

出金して、親の口座に戻ってしまえば、それは「親ー>子供」「子供ー>親」の贈与であるとは言い難い印象を持ちますし、脱税になってしまいます。

 

ジュニアNISAは出金を制限し、利用のガイドラインを明記し、税法上問題がない上に成立しています。

なので、「子供名義で優待株を買うならジュニアNISAの方が安全」と思う様になりました。僕は親の名義で取引するのは、「ジュニアNISAだけの取引にしておく」範囲にとどめます。

 

ジュニアNISAは連年贈与にならない

贈与税を気にする方は、子供・孫への連年贈与が問題を上げることがありますが、

ジュニアNISAのガイドに従っている分には問題になることはないと思います。当然、一気に400万贈与で入金してはダメです。

金融庁が儲けた制度で「80万円を5年間を投資に使うのであれば不問」と解釈しています。

僕は妻には贈与契約書を作りますが、子供には作ってません。どうせ入出金履歴は証券口座で管理されており、税務署にも筒抜けですから。

 

まとめ

非課税枠の恩恵は若干ありますが、子供への譲渡になるので若干使いづらいな、というのが感想です。

「子供にいつか、投資知識をつけさせたい」との思いもありましたが、どうやら、親の方の資金管理やら税法の勉強になりました。なんでもやってみるものですね。