2021年のS&P500の数字が出たので更新です。
「米国株は割高だ!」と言われていますが、PERや株価は市況により大きく変わりますが、増配率を見て、長期投資であれば、EPSが成長し、配当が増配し続けていれば特に問題ないですよね。他市場と比べると米国株の強い根拠はこの数字を見れば納得できるところが多いです。
この記事も3年目です。
2021年はEPSが過去最高!
下記が2020年末~2021年末の結果です。
2020年がコロナで業績が下がった分、持ち直しましたね。
年 | 配当($) | EPS($) | S&P指数 |
2020 | 56.7 | 138.12 | 3756.07 |
2021 | 59.20 | 206.38 | 4766.18 |
平均成長・増配率 | 4.41% | 49.42% | 26.89% |
EPSは206.38で過去ダントツ最高!を記録しました。
株価高いと言っても年ベースで見ればそれ以上に稼ぎが伸びているのです。これを考えればS&P500に投資しておいて妥当ですよね。グラフを見ると改めて脅威的ですね。
結果、PERは2020年27.19%から23.094に下落しています。
増配率は4.41%で、配当性向は2020年の41.45%の26.89%に下落しています。
S&P500の配当利回りは1.51%で2001年以来の低利回りでした。
最近50年でのデータの更新
1971年~2021年まで50年間のデータで見ると下記です。良く言われる米国株の年6%~8%の成長率と言われますが、株価とEPSの成長率がギャップが広がってきていますね。
年 | 配当($) | EPS($) | S&P指数 |
1971 | 3.16 | 5.57 | 102.09 |
2021 | 59.2 | 206.38 | 4766.18 |
倍率 | 18.73 | 37.05 | 46.69 |
平均成長・増配率 | 6.04% | 7.49% | 7.99% |
最近20年のデータ
最近20年で見ると2001年はドットコムバブル時弾けたところですが、EPSの伸びも平均8.7%です。
年 | 配当($) | EPS($) | S&P指数 |
2001 | 15.74 | 38.85 | 1148.09 |
2021 | 59.2 | 206.38 | 4766.18 |
倍率 | 3.76 | 5.31 | 4.15 |
平均成長・増配率 | 6.85% | 8.71% | 7.38% |
S&P500の指数は上限しますが、増配率は比較的安定して6-8%位で推移しています。長期的に見て米国株の安定感を改めて感じますね。
S&P500の年毎増配率について
増配率は4.41%でプラスに転じたものの、EPSの伸びに比べれば大きく乖離していますね。高配当を出す様な産業・企業はコロナ配下でも厳しい傾向にあるという事かもしれません。
S&P500の年毎のEPS成長率について
下記、過去30年の増配・減配率です。2021年は過去30年では2010年のリーマンショック後を超えて、49.42%は過去最高でした。
S&P500のEPSのグラフ
配当性向について
配当性向は28.6%でした。過去50年で最低レベルです。米国株は成長に投資を向けていて低い配当と高い成長が全体象だとすれば、高配当に投資しているとパフォーマンスが悪くなるのも頷けます。
まとめ
EPSが過去最高を大きく更新した事を考えると、コロナ社会変化に伴い利益を稼いでるのも米国企業だと言えると思いました。株価が割高な面は感じますが、あまり気にせず継続的に投資していけば良いかと思います。
こちら過去の記事です。
http://high-dividend-yield.info/2019/04/08/sp500growth/