日産株は高配当が続けられるか。

大手自動車企業なのに高配当1位の日産

記事を書いた時点で株価は1081.5円で配当は4.9%となっています。高配当が好きなので4月に少し下がったところで1030円で打診買いしました。僕は少し位買わないと銘柄に興味を持てないので、「ちょっと業績チェックして気に入ったら打診買い。その後勉強してから買い増し、もしくは売却」というダラダラな方式を取ることが多いです。その後、5月に48円->53円の増配発表がありましたが、東証1部の高配当ランキング1位でPERは7.91%、PBRは0.89%の不人気株っぷりです。
v
 

 

何で日産自動車が株安なのか?

こんな記事があったので気になりました。「外資に食い尽くされるから割安」というのは、よくわからないですが、株主にフランス政府が入るのはあまり気持ちいいものではないですね。日産の株式は45%がルノーが保有しているので、1企業が大量保有するという株主の意向で、大きく株価が下落する様なリスクはあります。

配当利回り4.9%! 日産自動車(7201)の株価が“気持ち悪いほど”割安になっている理由日産と三菱自はルノーの養分になる

 

日産自動車の配当について

日産は2010年から連続増配を続けています。下記が実績ですがリーマンショック後は素晴らしいグラフですね。現在は「配当性向は30%以上」というのを方針にしていますので、決して増配をコミットメントしている訳ではないです。

決算から見る配当性向は下記になります。大方方針通り、30%前後で推移していますが、2017年は30%を割っていて、逆に2018年38.8%と高めになっています。これは2017年3月の決算が子会社の売却等(約1100億)により予測よりも良かったため結果的に配当性向を引き下げています。2018年は増配していますが、これは2017年の株主還元が持ち越された様に見え、また来期は減収予測ですので配当性向が38.8%となっています。

他者比較しても配当性向は、2017年3月決算でトヨタが28.3%、ホンダが46%、スズキが12%程度です。大手の中で各段に高い訳ではありません。しかし車業界設備投資が必要ですので、配当性向のここから大きく引き上げ続けるのは難しいと感じます。

 

日産の配当性向

日産の配当予測は?

こちら日産の業績です。来期は2017年よりも為替の予測もあり減収予測です。前年度の利益から配当性向を求めるやり方であると、2018年度は利益分の5350/6635億と、配当性向30/38.8%を掛け算すると、約61%になり、2018年の年間配当は単純計算で31円/年となります。現在の株価1081円に当てはめると配当は2.9%/年になります。

結局は業績次第ですが、個人的には連続増配はないと思っています。流石に一気に31円まで落とされることはないと思いますが、業績が上振れしても52円から増配するのは今までの方針から考えても厳しいと思います。仮に業績が予測通りで配当性向30%で配当が他社水準の4%まで落ちると仮定すると株価は780円になってしまいます。逆に無理な増配があれば、経営のガバナンスの歪みと捉え売却を検討するべきだと思いました。

 

今季の利益6635億の内、28.9%の配当性向でルノーは日産株を45%持っていますので、約860億円がルノーへ還元されます。そのルノーの20%の株主がフランス政府になります。フランス政府とカルロスゴーンはよく喧嘩していましたので、この辺りは若干の気持ち悪さを感じますが、ルノーも業績は好調で2016年は35億4300万ユーロ(約4300億円)を出していますので、業績不振から来る経営リスクは近々では少ないと思っています。

 

日産の売上も悪くはない。

2017年3月決算も販売台数自体+3.7%で市場全体の増加にアンダーパフォームしつつ増加しています。為替が同等であれば売り上げも利益も伸びていた数字です。ニュース等で自動車販売の数字を追っていますが、北米や欧州等での販売は好調で、中国は市場の伸び程に追い付いていない厳しい状況ですが、前年度以上の数字を続けています。日本もノートのe-powerが小型車で2016年度下期1位の販売台数を記録するなど、悪くないニュースも多い印象を受けています。

 

とりあえず様子見

よく言われるトランプ政権によるメキシコとの関税や対日貿易赤字解消のリスクと、トランプ政権による円高リスクもあり、自動車業界自体が不人気になっている傾向が見えます。

下記が2017年初以来の、日産(青)、ホンダ(オレンジ)、トヨタ(赤)です。日経(緑)にかなりアンダーパフォームしています。この株高にあってトランプ相場の前の水準まで戻っています。今はリスク含みで自動車業界銘柄自体が嫌われているのがグラフに出ています。日産は5月初旬に増配を発表していますが、それ以降は踏ん張っている様にも見えます。悪く言えば配当依存の過大評価かもしれません。

 

肝心の販売が好調である限り、あまり悲観はしていませんが、今後数年を考えると中国市場において日本メーカは好調ですが、中国メーカの市場占有率は増加していて厳しい状況になってくると思われます。また長期的には北米手動で自動運転技術で社会インフラの在り方も大きく変わっていく中では、日本企業の高品質・高性能の強みの重要性は下がる方向にあり、やはり大量長期保有には難しいと思っています。

予想としては、相場と為替に揺られながら決算をこなし、1年以内に現状の配当が維持できない見込みの局面で大きく下げる場面もあると思っています。その時の業績・経営状況を見て買い増しするか考えたいと思います。

 

関連記事です。日産と他自動車メーカと配当を比較しています。

世界の自動車メーカのPERと時価総額・配当率 日産株どうしよう。。。

 

コメントを残す